ELDERFLOWER
ABSOLUTE
精油の云われ
エルダーフラワーの精油はエルダーツリーの花から抽出されます。エルダーツリーの和名はセイヨウニワトコ。セイヨウニワトコは別名ヨーロピアンエルダーとも呼ばれ、アメリカンエルダーとは区別されます。また、西洋接骨木という別名も持っています。こちらの精油の原産はアメリカですが学名はSambucus nigraとなり、ヨーロピアンエルダーとなります。エルダーフラワーはハーブとして使われることが多く、傷薬としての印象が有名かもしれません。精油としては珍しく、国内ではあまり流通していないように見えます。
薬用としてだけでなく、神聖な存在として古代からの伝承が、ヨーロッパを中心に時代を経てさまざまな形で残っています。古くからケルト人は精霊が住む神聖な樹として、エルダーツリーは特別な樹として扱ってきました。近くの畑に生えているエルダーツリーの枝を切る際にも、樹に住む精霊とされるエルダーマザー「ELDER MOTHER」に許可を取ってから行うという風習は近年まで行われていた、もしくは今も行われているとされています。古代ケルト人はエルダーを尊敬し子供のゆりかごを作る際には守っていただく心をもってエルダーツリーで作ったとされます。アイルランドでは木を1本丸ごと切ってしまうことを禁止していました。一方キリスト教ではユダがぶら下がった木とされたこと、キリストの十字架がエルダーツリーで作られたと信じられていたこともあり、良い印象ではありませんでした。ニワトコの木を燃やすと良くないことが起きるとされ、魔女との関連付けの深い云われもあります。しかし北欧の人々は、木を燃やすこと自体は精霊の住む木なのでキリスト教徒同じように良くないこととされましたが、その炎は悪霊から身を守ってくださると考えていたようです。イギリスではニワトコの木を燃やすと悪霊がやってくるが、家に植えると魔除けになるとされました。古代から様々な云われがありますが、ヨーロッパの中世の民間伝承では魔除け、健康の云われがあり精霊が住む聖なる樹とされていたようです。現代でも有名な映画で魔法使いが使う杖としてニワトコの杖というものが登場してます。古代から一貫していることはエルダーツリーが神聖かつ魔術的で人間のわからない力をもつ存在として語り継がれているということではないでしょうか。
こちらの精油は、エルダーツリーの花であるエルダーフラワーから抽出しているため、甘いフローラルな香りがします。とても嗅ぎ心地の良い香りを楽しみながら、精霊のご加護があることを想像してみるのも良いかもしれません。
精油名
エルダーフラワー アブソリュート/ ヨーロピアンエルダー / セイヨウニワトコ
学名
Sambucus nigra
科名
スイカズラ科
抽出部位
花
抽出方法
有機溶剤抽出
原産国名
アメリカ
香りの系統
フローラル系。絹のような甘さでグリーンフルーティーなノートの花の香り。
ノート
Middle
相性の良い精油
ジャスミン、ローズ、スパイクナード、リンデンブロッサム、チューブローズ、ネロリ、イラン、ゼラニウム、バニラ、ラベンダー、メリッサ、フランキンセンス、レモン、ベルガモット、グレープフルーツ、ライム、カモミール
備考
価格:2,140円(税込)
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