LABDANUM
ABSOLUTE
精油の云われ
強い香りを持つことから古代から使用されており「世界最古の天然芳香剤」とも云われています。旧約聖書にでてくるミルラ(没薬)はラブダナムと考える研究者もいるそうで、儀式や祭式などの宗教的なシーンで利用されることも多かったと考えられています。
また「シャロンのバラ」としても知られます。シャロンとはイスラエルの北に位置する地名で、イザヤ書に登場するユダヤ教とキリスト教世界における理想郷を意味し、シャロンの牧場に咲くシャロンの花(バラ)がラブダナムであり、旧約聖書では純潔の象徴として扱われています。
さらに香りがアンバーグリス(龍涎香)と似ていることでも知られます。
心身面では、気持ちを落ち着かせることで精神状態を安定させる働きに優れているとされ、ストレス・不安・緊張などの緩和に用いられます。
ラブダナムには多くの別名があり、シスタス、シスト、シストローズ、ロックローズ、オニカなどがあります。呼び方による精油の区別は不明確であり、製法により区別するのが一般的です。製法は大きく分けて4つあり、葉や枝の樹脂からの溶剤抽出と水蒸気蒸留抽出、葉や枝から直接の溶剤抽出と水蒸気蒸留抽出です。こちらは枝の樹脂を溶剤抽出したアブソリュートとなります。とても粘性が強いほぼ真っ黒な精油となります。粘性が強いためドロップ栓からは垂れてきません。そのため、湯銭などで約50度程度まであたため、つまようじや細いスプーン状のものですくって、通常の精油と同様に使うことで香りを楽しめます。香りはとても濃厚で、アンバーグリスやムスクを思わせる樹脂系の香りです。歴史の中で儀式に使われてきたということが納得できる甘さと薫香感のある重厚な香りです。精油の粘性でひと手間かかりますが、それ相応の素晴らしい香りが楽しめる精油です。
精油名
ラブダナム / シスタス / シスト / シストローズ / ロックローズ
学名
Cistus ladaniferus
科名
ハンニチバナ科
抽出部位
樹脂
抽出方法
有機溶剤抽出
原産国名
スペイン
香りの系統
樹脂系。甘く濃厚、かつスモーキーで強力な香り
ノート
Base
相性の良い精油
クラリセージ、ベルガモット、メイチャン、レモン、イランイラン、ゼラニウム、ラベンダー、ローズ、クローブ、コリアンダー、ジャスミン、ホワイトセージ、パチュリ、パロサント、ローズウッド、フランキンセンス、サンダルウッド
備考
【ご注意】粘性がとても強いため、常温ではボトルのドロップ栓からはドロップできません。通常の精油のようにお使いいただく場合、まず湯銭などでボトルごとあたため、50度程度にし、ドロップ栓(キャップの内側にある栓)をとって、爪楊枝や細いスプーン状のものですくってお使いくださいませ。温度が下がってくると、ふたたび粘度が増して半固体のようになります。
価格:970円(税込)
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