ROSE OTTO
30% Dilution in JOJOBA
精油の云われ
ローズの精油を有機ゴールデンホホバオイルで希釈した芳香浴向けの希釈精油(ブレンドオイル)です。希釈率は30%となり、ローズ精油3に対してホホバオイルが7で、両方とも天然の成分となっています。ローズの精油は非常に高額となり、芳香目的で使用する場合には経済面を考慮すると向かないため、希釈のブレンドオイルとして作られています。市場にはローズのフレグランスオイル(単にアロマオイルなど)という芳香用の人工の芳香成分を使ったオイルもあり、そちらのほうが経済的ではありますが、すべて天然であることを重視した選択をしています。精油が30%とはいえ、もともとのローズの香りが強いことと、ホホバオイルには香りがほとんどないため、ほかの精油と比較しても香りの強さでは劣りません。新鮮でフレッシュな「天然のバラの香り」をお楽しみいただけます。ローズの精油には主に、「ローズ・オットー」と「ローズ・アブソリュート」があります。これらの区別は抽出方法の違いとなり、水蒸気蒸留で得た精油をオットー、溶剤抽出によって得られた精油(厳密には精油とは区別する)をアブソリュートと言います。ローズ・オットーの“オットー”は水を意味するトルコ語が由来です。品種についても数多く存在し呼称も存在します、有名なものでは、Rosa damascenaはダマスクローズやブルガリアンローズ、Rosa centifoliaはキャベッジローズやプロバンスローズと呼ばれます。
バラの云われの歴史は深く、精油の中でも最もいわれの多い精油かもしれません。
紀元前1500年頃の古代オリエントの地では約4種の野生バラがあり、ここから交雑によっていくつかの品種が誕生したといわれています。ギリシャ時代を経て古代ローマへと伝播し、ヨーロッパの文化に定着することとなっていきました。古代ギリシア・ローマでは、バラは愛の女神アフロディーテもしくはウェヌス(ヴィーナス)を象徴する花で、愛のエネルギーを持つ花とされました。また香りを愛好され、香油も多く作られました。プトレマイオス朝エジプトの女王クレオパトラはバラを好み、ふんだんにバラの花や香油を使用し、シーザーやアントニウスを魅了したと伝えられている。イスラム世界では、白バラはムハンマドを表し、赤バラが唯一神アッラーを表すとされました。
十字軍以降、中近東のバラがヨーロッパに紹介され、ルネサンスの頃には再び人々の愛好の対象になりました。イタリアのボッティチェッリの傑作「ヴィーナスの誕生」においてもバラが描かれ、美の象徴とされているほか、ダンテの『神曲』天国篇にも天上に聖人や天使の集う純白の「天上の薔薇」として登場します。またカトリック教会は聖母マリアの雅称として「奇しきばらの花」(Rosa Mystica)と呼ぶようになりました。 ギリシャローマ文化では、バラの象徴的な特質は、美しさ、春の季節、そして愛を表しています。
神話の時代から好まれ、現代でも香りの中の王様の位置づけにいるローズ。ローズの天然の芳香成分は日が昇るにつれて揮発してしまうため、気温の上がる前の早朝に収穫され、すぐに蒸留所へ運ばれて蒸留されます。とても大切にと育てられた天然のバラの素晴らしい香りで優雅な時間をお楽しみください。
精油名
ローズオットー 30% ホホバオイル希釈 / ダマスクローズ / ブルガリアンローズ
学名
Rosa damascena
科名
バラ科
抽出部位
花
抽出方法
水蒸気蒸留
原産国名
インド
香りの系統
フローラル系。フレッシュなローズの香り。
ノート
Middle to Top
相性の良い精油
クラリセージ、ベルガモット、サンダルウッド、ラベンダー、ローズウッド、パチュリ
備考
価格:2,950円(税込)
[ポイント還元 29ポイント~]